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∞∞ダム日記495(シカ撃ち法)∞∞

3月3日(水)
遅い夕飯を食べソファでデレデレニュースを眺めていると「今日は5時に帰れた?
」と相棒が帰るなり尋ねる。「8時(=_=;。」明日こそは5時に帰る!
今日追加になった日程がボスのスケジュールブックに書き込めなかった。
横浜と東京を行き来するボスのスケジュール表を更新するのは大変。インターネッ
ト時代にふさわしくない手書きの日程管理を地元の横浜事務所と東京事務所で連
絡を取り合いながらダブルでやっている。毎日のことで結構な手間と時間がかか
る。時間がもったいないと思ってやると気持ちがジリジリする。

3月4日(木)
今日こそは夕方5時半に議員会館を出た。「今日中にやらねばならない」ことを
3個残して帰った。普通、それらを片付けている内に「あ、あれもやっておかな
くては」と際限がなくなり帰れなくなる。昼間は電話や来客やボスの雑用で忙殺
され「本質的な仕事」ができない。やることは尽きないが、この国を変えること
が目的だから仕方がない。
どこまでやればいいかなんてもう考えないことにした。頑張れるだけ頑張って、
時々、意識してサボル。自分をほめてやる。「できないことはできない!」と思
うことにした。

今朝は8時から党の環境部会の定例会。今国会で審議される「鳥獣保護法一部改
正案」について環境庁からヒアリングを行なった。参加した議員は10人くらい。
NGOもオブザーブした。

【日本の野生動物の保護と狩猟】
略して「鳥獣保護法」。「狩猟」に関する法律でもある。今回は、シカ、サル、
イノシシなどが増えて農地を荒らすという理由で、狩猟をやりやすくするために
「改正」する。簡単に言うと、「保護」よりも「狩猟」寄りになる。
「シカ撃ち法」とか「絆創膏法」と呼ぶ議員達がいる。
本来であれば、「なぜシカ、サル、イノシシが増えるか」という分析を行ない、
その原因を取り除くこと改正の中に盛り込まれていなければならない。例えば広
葉樹を伐採して針葉樹が増え生息地やエサが減って里へ降りてくることは否定の
しようがない現象なのだから、「国」として森林政策にまで遡る道筋くらいはつ
けておかなければならない。しかし、それなしに、対処療法的にペタンと絆創膏
を張るがごとく、「シカをハンターに打たせて減らす」間が抜けた法改正をしよ
うというのだ。
対処療法と根本治療は、車の両輪でなければならない。
だが、環境庁の説明を何回聞いても、「原因」はボカシたまま、対処療法の「ご
説明」しかない。
根本治療の道筋だけでもできれば、その恩恵は野生動物の保護だけにとどまらな
い。水、森林、山村、あらゆる環境政策に関わってくる。今後あらゆる環境法で、
必ず、根本治療への道筋をつけていかなければ、21世紀が終わる頃に、日本には
ものすごく貧相な環境法律群しか残らない。21世紀末までにどんな環境法律群を
残したいのか、今はすでにそこを目指して落し込んでいかなければ間に合わない。

話が大きくなってしまった。鳥獣保護法の話に戻る。
環境庁は、さらに悪いことに、保護団体の「根本治療はこの法律のどこにあるの
か」という建設的な批判を聞き流して、「シカがかわいそうというだけでは」と
いう部分でだけで反論しようとする。保護団体は「感情的である」というイメー
ジだけを強調する、そんな偏狭な環境庁はいらない。

今年になり、ウチの事務所にもこの分野の大小の環境NGOが沢山訪れている。
地方自治体に鳥獣保護管理を任せるというのも、今回の改正の柱だ。
環境NGOはこれにも反対だという。「いつならいいですか?どんな状況なら、地
方自治体に任せられますか?それに答えられるようにしなくては議員達に話しを
するうえで説得力を持ちませんよ。」
ロビー活動になれていない団体には時々、議論に挑む。論点が整理されていない
場合があるのだ。議論しながらこちらは論点を勉強させてもらう。とても貴重な
時間だ。
「外」から「情熱」に駆られて飛び込んでくる彼らなしには、本質的な議論に辿
り着くことも難しい。有り難い存在だ。なんせこちらは専門家ではないから。お
返しに、あちらには議員達を説得するには感情論ではなく、理論武装が必要であ
ることを分かってもらう。

まさのあつこ