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∞∞ダム日記496(勝利の美酒)∞∞

3月8日(月)
週末、山形へ行った。「勝利の美酒」を飲んできたのだ。
昨年末近く、山形の朝日−小国間に計画され「一時休止」まで追い込まれた林野
庁の事業「大規模林道」が再評価委員会によってついに「中止」された。酒を飲
まずにいられようか!そんなノリで、酒好き、いや運動熱心な人が長井市で開か
れた「勝利集会」に集まった。

どちらかというとストイックな私は、ほっておいても人が沢山集まる所や、人の
助けが必要のない所にはあまり顔を出さない。勝利の美酒に助けは要らない(^^)。
さぼってよそへ遊びに行こうと思っていたが、「一言ご挨拶」を頼まれたボスが
行くという。
ボスは最後の最後、林野庁長官と運動体の対話の機会を設けた張本人。
山形の大規模林道の「死に水」をとった議員である。

内心眉をひそめた。ボスの時間を欲しいと思っている人は(ボス本人を含めて)
大勢いる。勝利集会に行くなら、「次」のターゲットめがけて走って欲しい。あ
るいは身体を休めて欲しい。そう思っていた。が、ボスは言った。「大規模林道
は山形だけじゃない。これから大規模林道そのものをどうするか、腹を割って話
し合うにはいい機会なのだ。」

よござんす!そんなわけで私は一足先に山形へ駆けつけた。
ボスは地元の用事が終わって駆けつけるつもりだが、「万が一間に合わなければ、
僕に代わってあなたが挨拶をしてくれ」という。「私じゃ代議士の代わりになら
ないと思うんですが・・・」とブツブツ言いながらとにかく行くことにした。

行くとなったら、秘書になる前からこの山形の運動を支援してきた仲間達と一緒
に車で発った。車に揺られながら、同様のメンバーで山形へ駆けつけたことを思
い出していた。
2度は「釣糸をたれる環境アセスメント」と称して吉川栄一師を団長に、ヌルマ
タ沢や金目川などに沢登りに行った。2度は大規模林道予定地へ現地調査へ。も
う一回は、岩垂寿喜男・元環境庁長官や報道者によるパネルディスカッションの
司会を頼まれて行った。
秘書になってからも1度。去年の11月。ボスと石井紘基議員の現地調査におとも
した。95年から山形へ足を運ぶことこれで合計7回だ。

・・・強風のため、ボスの新幹線は遅れ、遅れて現われるはずの集会に間に合わ
なかった。(それでも懇親会には駆け付けた。)到着したばかりの私に「葉山の
自然を守る会」の原さんが言った。「緊急事態です!まさのさん、代わりに(祝
辞の)挨拶してください」げっ。
ジーパンでふーらりふーらりしていたが、ダッとトイレに駆け込み、スーツに着
替えた。ボスの代わりに喋った概略を記録しておく。
「衆議院議員佐藤謙一郎の秘書政野です。(ボスが遅れる理由云々。)議員の代
わりに何かを述べることはとてもできませんので、私個人の言葉を述べたいと思
います。この問題にはこれまで国会議員では高見裕一さん、岡崎トミ子議員、堂
本暁子議員が取り組まれました。(草川昭三議員の名前をいい忘れたm(_ _)m)
そして最後の最後に佐藤謙一郎が取り組ませていただきました。私自身もその秘
書としてサポートさせていただきましたが、最初は個人としての関わりでした。
こうしたことも原さんをはじめとする地元の方々のネットワークが生みだしたの
だと、それが運動の成功につながったのではないかと思います。この山形での運
動を受けて今度は立法府で、大規模林道事業そのもの、またその事業を行なって
いる森林開発公団そのものをどうするかという闘い、と言いますか、課題に取り
組んでいかなくてはいけないのだと思います。今後は、皆様からそうした課題に
取り組む立法府へのご支援をいただければと思います。」

95年、ヒッピーのような格好で沢登りしていた私(ろくな装備も雨具もなくて黒
いゴミ袋をかぶって火を起こしている写真とかが残っている)が、月日を経て議
員の代わりに挨拶している。変な人生なのだ。両方の姿を知っている沢登りの師
匠が私にカメラを向けた。レンズに目をやると、4年の歳月「山形バージョン」
が走馬灯のように駆け巡った。

懇親会「ブナ帯からの反撃祝賀会」では、この運動に貢献した(あるいは応援し
た)一人ひとりがマイクを握った。おそらく真実だろう、と思う言葉をある人が
言った。

「こんなに早く、といっても13年ですが、中止になったわけですが、もっとかかっ
ていれば、原さん(葉山の自然を守る会)は森林開発公団解体という所まで運動
を広げていったと思うんです。そういう意味ではこんなに早く中止になったのは
残念な気がします」
大きな拍手が上がった。それくらいの勢いと迫力のある運動だった。

まさのあつこ